ゆり⇔ふた

「おい、おにぎり食わせろよ」
チョイギャルの明日葉は委員長の若菜に恋心を抱いている。
ギャルといっても男ともやっているんだぞと友達に嘘をつき、
実はまだ処女で、逆にはったりだけはうまい。

最も若菜はそこを見透かしており、
むしろ若菜が男と初体験を迎えてしまった。
でもそんなのおおっぴらにしても恥ずかしいので、
誰にも言わないでいるのだ。




「はいはい、ゆっくり食べないと喉つまりますよ」
「わかってる、あーうめえうめえ」
と、明日葉は若菜にこっちこいといった。

「どうしたんですか」
と、若菜に抱き着く明日葉。
「はあ、眠たいから枕になってくれよ」
「まったく、私はあなたのメイドではないんですからね」
「わかってるよ、お前のひざまくらじゃないと嫌なんだよ」



ひざまくらはできる、しかしキスはできない。
若菜が可愛い。でも若菜と付き合ってくれなんて言えるわけがない。
でも言いたい、ああ、自分が男だったら。




「どうしたんですか、涙なんか流して」
「ちょっと夢を見ていただけだよ」
「男になる夢ですか」

その言葉に若菜から顔をそらす明日葉。
若菜はただ、微笑んでいた。



ということで、相性の違う二人は基本、どこかでつながっているのですが
この場合はどこなのでしょう。深く探っていくと意外と見つかりやすいものです。

そんな中、こちらの二人は実はどちらも性格がきつめです。
とはいえヤンキーは見た目のきつさ、優等生は性格のきつさですが
だんだんそのきつさが取れていくようですが……。

⇒　ヤンキー女子×知的クールな女の子、でもその裏側では甘いキスを求め


後、価値観が違うといえばこの二人もそうです。
あややと陽子の二人ですが、あややの勝手な百合意識がぐっときます。
でも一番面白いのは鬼畜こけしの言葉ですが。

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